野菜不足によって、体にはいろいろな不調が現れる
「カルシウム不足はイライラの原因!」なんて、よく言いますよね。
僕の個人的な体感ですが、それに加えて「便秘」も一因として関係あるように思います。
カルシウムが足りなくなると、人間は神経がピリピリしてきます。そのピリピリがイライラを呼び寄せ、すぐに怒るようになってしまいます。そのうえ便秘だったら、イライラは倍増。便が出ないし。腸が“超”張るし。
こうやって突き詰めていくと、「イライラの根本的な原因って、もしかして野菜不足なのかな?」という考えに思い至りました。――というのも、カルシウムって、青物野菜にたっぷりと含まれているんですよね。
野菜の摂取量が足りない状態が続くと、さまざまな体調異常が引き起こされてしまうことは、みなさんご存知かと思います。体にとって、野菜が豊富に含む栄養素は本当に重要なものなのです。
けれど、現代の僕たちの食生活振り返ると……自信を持って、“野菜中心”だと断言するのは難しいように思います。僕のまわりにも野菜不足人間がわんさかいますし、便秘マンもいっぱいいますし、イライラしている人もたくさんいます。
1人暮らしが招く野菜不足
思い返せば、少年時代。実家暮らしをしていた頃は、母親がちゃんと3食、ご飯を出してくれていました。毎日3食しっかりと食べていたので、それなりに野菜は摂れていたはず。
ところが、これが1人暮らしになると――?
少なからず、めちゃくちゃな食生活に変わってしまったという話を聞きます。
1人暮らしを始めると、どうしてこうも食生活が変わってしまうんでしょう。良くないことはわかっていても、食事の回数が減ったり、節約を理由に偏った食生活になったりしてしまうんですよね。
もしくは、どんな言い訳よりも「1人分の食事を用意するのって、面倒くさい」というのが大きな理由かも。自炊をするにしてもできるだけ1品で終わらせたいし、洗うことを考えれば1皿のメニューで完結させたい。
もう1品、野菜のメニューを追加で用意するなんて……飲むときくらいで充分です(笑)
1人暮らしでも野菜を摂って、スッキリ健康生活
要するに、野菜中心の食事を準備するのって面倒なんです。なので、ちょっと便秘気味だと感じても、コンビニに行って、食物繊維入りのドリンクなどを買って飲むだけ。その場しのぎをずっと続けてしまう感じですね。
だいたい、1人暮らしで野菜を買って最後まで使い切るなんて、神業ですよ!
……すみません、料理ベタなもので。
――などとも言っていられないので、野菜料理の時短テクをちょっとだけご紹介。
まず、野菜を買ったら、気持ちが盛り上がっているうちに切っておきましょう。
まるまる野菜室に入っていると、なかなか使う気になれないですからね。
キャベツ、大根、ごぼう、にんじん、たまねぎなど、葉物以外でよく使う野菜は、適当なサイズにして切ってしまうんです。1人暮らしですし、切り方がどんなに雑だろうが、誰も気にはしません。
そして、冷凍できるものは冷凍しちゃいます。かぼちゃ、カリフラワー、小松菜、とうもろこし、いんげん、パセリ、大葉、ピーマンなどは、冷凍しても栄養素が壊れにくいのでおすすめです。普通に使っていると、どれも残ってしまいそうな野菜ばかりですね。
漬け物が好きな方でしたら、塩や漬け物の素などを使って、漬けてしまうのもひとつの手です。キャベツ、セロリ、にんじん、きゅうりなどは、漬け物にぴったり。サラダは毎食作れなくても、漬け物であれば食卓に出すだけですから、手間もかかりません。
おすすめのレシピとしては、「蒸し焼き」が挙げられます。
耐熱容器に野菜と薄切り肉、鮭缶などをのせて、ちょっとお酒を振って、ラップして、電子レンジで5分ほど。味付けは、マヨネーズ、ポン酢、辛子醤油などがおすすめです。
あるいは、なんでもかんでも細かく切り、スープの素で煮て、野菜スープを作ります。野菜だけでは物足りないという方は、マカロニや短めに折ったスパゲッティを入れれば、ボリュームたっぷりの主食としても食べられますよ。
――いかがでしょうか。このように工夫すれば、1人暮らしでも積極的に野菜を摂ることができるはず。結果として、野菜不足からくるイライラと、便秘の解消にもつながります。
今回は野菜に注目しましたが、人が必要とする栄養は、野菜だけではすべてカバーすることができません。「野菜だけでは栄養素が足りてない理由と酵素の大切さ」で詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。