かわいい名前の、腸内フローラ
「フローラ」と聞いて「腸内フローラ」を思い浮かべる人もいるのではないかと思いますが、そもそもフローラって、「お花畑」のことなんですよね。ラテン語では、豊穣と春の女神の名前でもあるそうです。
そういえば、今年誕生30周年を迎えた『ドラゴンクエスト』。
このゲームでも、歴代ヒロインの中に「フローラ」という名前のキャラクターが登場していました。ゲーム内では主人公と結婚するシステムがあるのですが、ビアンカ派かフローラ派で大論争が巻き起こっていた時期もありましたね……。
そのようにさまざまな印象を持つ、この「フローラ」という言葉。なぜ腸内環境を指す場合もあるのかと言うと、それが腸という特定の区域に分布する、お花畑のように見えるからだという話。……はたして、そんなにきれいなものなのでしょうか。
実際に腸内を覗いてみると、そこには多種多様な細菌が生息しています。
その数、なんと数百種、600兆個以上にも上るというから驚きです。
しかも、それら細菌は種類ごとにグループを作って生きているそうな。
つまり、僕たちの腸の中には、ひとつの社会が形成されているとも言えます。
まさに、腸内・イズ・ワンダーランド!
このお花畑にいるのが、善玉菌や悪玉菌です。その割合や種類は、僕たちの生活習慣や年齢、人種によっても変わります。――ということは、腸の中を見るだけでも日本人だとわかってしまうものなんでしょうか。
まるで指紋と同じように、人それぞれで特有なのかもしれませんね。
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」は別物?
実社会と同様、腸内フローラの中にも実は“人気者”の善玉菌がおりまして。
それが、乳酸菌とビフィズス菌なんです。
――さあ、ここでクエスチョン!
「乳酸菌」と「ビフィズス菌」の違い、わかりますか?
どちらも同じような働きをしているので、「同じものなんじゃない?」などと考えていませんか?
――いえいえ、そうでもないのです。結果から言えば、そもそも名前が違うのですから当然、乳酸菌とビフィズス菌は別物です。
糖質を分解し、乳酸を作り出す機能を持っているのが「乳酸菌」(そのまんまのネーミングですね)。ビフィズス菌はさらに優秀で、乳酸に加えて酢酸をも作り出す機能を持っています。
2つの菌が持つ力を比較すると、乳酸菌は消費するブドウ糖100に対して、5割以上の乳酸を生成しますが、ビフィズス菌は5割以下です。しかしその分、同時に酢酸も生成してくれています。
これらの菌は、形も違います。乳酸菌は球状や棒状の形をしていますが、対するビフィズス菌は先端が二股に分かれたY字型になっています。
赤ちゃんの腸内は、このビフィズス菌が99%を占めています。ところが、成人する頃にはこれが10%にまで減ってしまい、60歳を過ぎると1%も存在しないと言われています。
なればこそ、日頃から僕たちは乳酸菌やビフィズス菌を摂取して、腸に届けようとするんですよね。……でも、これがなかなか難しい。
そこで、サプリメントの登場です。
善玉菌サプリメントはどうやって選ぶか
乳酸菌にせよ、ビフィズス菌にせよ、巷にはさまざまなサプリメントが溢れています。けれど、値段が高いものは毎日摂ることができないし、かと言って、効果がないものを摂っても仕方がない。
そこで、ここではサプリメントの選び方をお教えしましょう。
まずは、信頼できる会社のサプリメントであること。今はインターネットで検索すれば、問題のあるメーカーの悪評などをある程度は見つけることができますし、「ちょっと怪しいな」と感じた商品は買わないようにしましょう。
次に、謳い文句として「便秘」に対する効果が書いてあること。乳酸菌にビフィズス菌と言えば、何よりも期待できるのは便秘解消効果。なので、この効果を前面に出して謳っている商品を選べば、ほとんど間違うことはありません。
最後はもちろん、コスパです。高ければ効果があるというわけでもなし、安ければ良いといも言い切れませんが、そもそも続かなければ意味がありません。「継続は力なり」を実感できるよう、自分で納得できるお値段のものを選びましょう。
僕のおすすめは、フジッコが販売する『善玉菌のチカラ』です。フジッコと言えば、お豆のおかずなどいろいろな商品を手がけているので、知っている人も多いかと思います。カスピ海ヨーグルトと同じクレモリス菌FC株を配合しており、お値段もお手頃です。
酵素と乳酸菌が一緒にとれるサプリであれば、おすすめは、もちろんうちのサプリ、「なかきれい酵素」です。
腸内環境の改善を目的とする内容としては、過去に「酵素サプリの社長が教える腸内環境の劇的改善テク」のような記事も書いています。ぜひ、参考にしてみてください。