「梅酵素シロップ」と「梅シロップ」って違うの?
「夏を元気においしく過ごそう!」ということで、夏休みの宿題で「梅シロップを作ってみたよ!」という声を聞くことがあります。最近は、小学校でも子どもたちが梅シロップ作りに挑戦しているという話。
ところで、「梅酵素シロップ」はご存知でしょうか? 梅シロップは知っていても、梅“酵素”シロップは聞いたことがない……という人もいるかと思いますが、「酵素」と名のつくものは気になっちゃいますよね。
梅酵素シロップと梅シロップは、微妙に作り方が違います。簡単に言うと、梅シロップを毎日、手で混ぜることで発酵させたものが、梅酵素シロップになるのです。手についている常在菌を元に、発酵が促進されるわけなんですね。
……って書くと、「ちょっと嫌だなあ……」なんて感じる方もいるかもしれませんが、大丈夫です。糠漬けと同じと思えば良いのです。
梅酵素シロップの効果って?
梅シロップの「梅」本来の効果に加えて、発酵による「酵素」の効果を加えた梅酵素シロップが、体に良くないはずがない! 具体的には、どのような効果があるのでしょうか。
ざっくりと言えば、酵素ドリンクやサプリメントで言われている効果そのものです。便秘の解消、ダイエット効果、老化の抑制、美肌効果、免疫力アップ――などなど、挙げようとすればキリがありません。
もう少し詳しく見ていきましょう。そもそも「梅」は、医者いらずの食べ物として古くから飲食されてきた食べ物です。古来から「三毒を断つ」と言われていますね。“三毒”とは、食べ物・血・ 水の3つに含まれる毒を指します。
また、梅のクエン酸の働きによって得られる効果と言えば、疲労回復。さらに、血液を弱アルカリ性に保つ効果もあります。そしてそして、便秘や腸内環境の改善まで!
他にも山のような効果が期待される「梅」ですが、これに「酵素」と「発酵」のパワーが加わる梅酵素シロップになると……最強のドリンクになっちゃいます。
梅酵素シロップの作り方と、おいしい飲み方
ということで、実際に梅酵素シロップを作ってみましょう。
材料は、青梅1kgに対して、同量の上白糖が必要になります。
青梅は、できれば無農薬のものがおすすめです。
作るにあたってはまず、瓶を用意します。この瓶はよく洗って、熱湯消毒しておきましょう。梅の実はよく洗い、2時間くらい水に浸しておきます。そのあと、ヘタを取ったら3等分ほどの大きさにカット。
瓶に梅と上白糖を交互に入れて、中で“層”を作る感じにします。層の一番上は砂糖にするように。蓋はせずに、朝晩の2回、手で混ぜます。これを1週間から10日ほど続けると、シュワシュワと泡が出てくるようになります。これが、出来上がりの合図ですね。
飲み方はお好みで……ということになりますが、僕のおすすめは炭酸割です。シュワシュワが苦手な方でしたら、水で割ってもおいしく飲めますよ。薄める目安はカルピスと同じで、5倍から 6倍くらいでしょうか。
酵素ドリンクやサプリメントを飲むのもいいですが、夏のおわり、さっぱりとした梅酵素ドリンクをぜひお試しあれ。
――いやいや、やっぱり酵素はサプリメントでしょう、という方は、「一口に酵素サプリメントと言っても、驚くほど製造過程が大きく異なります」の記事などを参考にどうぞ!