栄養素のこと、意外と知らないかも
今回ご紹介するのは、僕がイチオシする栄養素「ビタミンA」です!
なぜ“イチオシ”なのかと言えば、抗酸化作用があることにつきますね。
それに、毎日の食事で摂りやすいという大きな魅力もあります。
そもそもビタミンAとは、レチノールとプロビタミンAの総称。
レチノールは、たんぱく質が豊富な肉類、お魚等に非常に豊富に含まれています。
レチノールの原型とも言えるプロビタミンAは、野菜やフルーツなどに多く含まれています。レチノールは油に溶けやすく、酸素・熱・酸に弱いのですが、プロビタミンAのひとつであるβ-カロチンは、熱や酸に比較的強い特色を持っています。
「ビタミンA」に分類される成分ははお互いを補っているため、レチノールを摂ろうとして問題が発生した場合はプロビタミンAの形で摂り、体内でレチノールに変えることができます。
まさに死角なし! ……って感じがしませんか?
働き者のビタミンAは、あちらこちらで働き口を持っている
ビタミンAの働きとして、もうひとつ外せないのが、「目」に効果があるものです。ビタミンAには視覚を調節する効果があるのですが、特に明暗を正確に感じるために必要な栄養素なのだそうです。
「見る」という機能を持つ目の網膜にある「ロドプシン」の材料が、このビタミンAになります。そのため、ビタミンAが足りなくなると「鳥目(正式には夜盲症)」になってしまうことも。車を運転する人にとっては、非常に危険な状態です。
また、ビタミンAが働くのは「目」に対してだけではありません。皮膚や粘膜を正常に保つところでも、ビタミンAが働きかけてくれています。粘膜に作用をしているという点を見ると、細胞を守るという観点からも、とても重要な栄養素と言えますね。
そして、冒頭にも書きましたが、やはり目立つのは「抗酸化作用」です。
活性酸素は体にとって必要なものではありますが、過剰にためこむのはNG。場合によっては、老化やガンの発生につながってしまいかねません。悪玉コレステロールを酸化させる作用もあるため、動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の引き金にもなります。
β-カロチンがお気に入りの理由
僕はビタミンAの中でも、β-カロチンがお気に入りなんです。
なぜなら、β-カロチンって、とっても不思議な栄養素だから。
何が不思議かというと、β-カロチンをたっぷり摂る食事をしている人は、ガンになる確率が低いと言われています。これは、正式な調査結果としてデータも出ています。
ところが、β-カロチンを単独でサプリメントから摂った結果、肺ガンや前立腺ガンの発生率が高くなったという報告もあるんですよね。食事もサプリメントも同じβ-カロチンなのに、なんだか不思議に感じますね。
これだけ見ると、食事で摂るか、サプリで摂るかでガンの発生が変わると言えそうではありますが……。僕個人の意見としては、β-カロチンだけでなく、何か他の理由がありそうな気もしています。
ここでサプリメントが嫌われてしまうと僕としては困ってしまうので(笑)、「サプリメントはおかずの一部であるべき理由」という側面もあることを、自信を持ってアピールしておきますね。