野菜不足が慢性的な頭痛を引き起こすって本当?
野菜不足と頭痛が、実は密接に関係していることをご存知ですか?
原因不明の慢性的な頭痛に悩まされている現代人は多くいます。その原因を探って行くと実は、野菜不足が頭痛のトリガーとなっていることも多いそうです。
常日頃から栄養バランスを気にして、しっかりと食事管理をしているプロスポーツ選手たちならばともかく、僕ら一般人が野菜不足から脱却するのは簡単なことではありません。
ですが、そもそもどうして、野菜不足によって頭痛が引き起こされるのでしょう?
野菜に多く含まれる栄養素として、まず最初に思い浮かぶのがビタミンCです。ビタミンCにはいろいろな効能がありますが、あまり知られていない作用として、「頭痛を引き起こす因子となる成分を除去する」というものが挙げられます。
ビタミンCが不足すれば当然、この因子が体のなかに溜まることになります。そのため、頭痛が引き起こされてしまうわけです。
次に、血液の流れを司るビタミンE。頭痛の原因物質を外へ出そうとしても、ビタミンEが不足することで血流がうまく働かなくなれば、外へ運び出すことができませんよね。なので、ビタミンE不足も見過ごせません。
最後に、やっぱり気になる食物繊維です。食物繊維と言えば便秘対策のイメージもありますが、腸の環境が悪くなると自律神経が乱れ、血液の流れにも大きく影響します。その結果、片頭痛になりやすくなると言われています。
手軽に野菜不足を補うのは大変
なぜ、野菜が不足してしまうのでしょうか。
それってやっぱり、野菜の栄養が摂りにくいからだと僕は思うのですよ。
普段から食事に気を使っていても、外食やコンビニ弁当、インスタント食品を食べざるをえないときもありますし、健康食品で補うにしても、まだまだ足りない状況です。
そんなときに便利なのが、「青汁」です。最近は、水を加えるだけで簡単に作れる青汁が人気ですよね。青汁には野菜の栄養素がたくさん配合されていますから、野菜不足にはうってつけの「飲むサプリメント」になります。
――しかし、ここにも落とし穴が! いくら青汁が飲みやすくなったとは言え、おいしい青汁はやっぱりなかなかありません。なので、継続的に飲むのが難しいんですよね……。しかし、どのような形であれ、野菜不足は解決させたい。
頭痛の原因のひとつ「脱水」にも野菜がいい
ところで、頭痛には実は、野菜不足に加えてもうひとつ大きな原因があります。
野菜には栄養だけでなく、水分も多く含まれています。この「水分」に着目したいのです。頭痛の原因のひとつに、実は「脱水」の存在があります。脱水症状を防ぐには水分とミネラルが必要であり、それを補ってくれるのも野菜なのです。
脱水症状の改善には、水分とミネラルの補給が大切。夏場のCMで経口補水液がプロモーションされているのがたびたび目に入りますが、あれこそまさに水分とミネラルの補給を訴えているもの。夏場は、特に脱水症状が起こりやすいですからね。
――そう、経口補水液ももちろんおすすめですが、日頃から脱水対策に一役買ってくれるのが、野菜や果物なのです。
野菜や果物には水分が含まれていますが、同時に、その水分には必須ミネラルも含まれています。ですから、頭痛や脱水症状にもすごく効果があるんです。
秋の時期、特におすすめしたいのが、梨です。
梨には水分とミネラルがバランスよく含まれていますので、秋の頭痛を改善してくれる有力な一品です。
また、野菜不足だけでなく、食事全般が頭痛の原因となるケースもあります。過去の記事「その頭痛、もしかして食事が原因ではありませんか?」に書いていますので、あわせて参考にしてみてください。