嫌いなんじゃなくて、食べる理由がわからない!
「俺は野菜が嫌いなんじゃなくて、野菜を食べる意味がわからないんです」
――僕にとっては「とんでもない!」と思える話をしていたのは、インパルスの堤下敦さんでした。たしかに根っからの野菜好きでないかぎり、野菜を食べるよりは、肉を食べたほうがおいしいですもんね。
ですが、本当にまったく野菜を食べないでも大丈夫なのでしょうか。考えてみれば、人間以外の動物たちは、栄養を考えて肉や魚、野菜などを選んで食べているわけではありません。お腹がすいたら食べる、といった感じですよね。
歴史を振り返ってみると、もともと人は穀類と野菜を主食としていたのですが、北への移動に伴って、肉を食べるようになったのだそうです。なぜならば、肉を食べると体が温まるから。
その後、肉によって温まりすぎた体を冷やすために、こんどは生野菜を食べるようになったのだという話もありました。……結局は、バランスを考えて四苦八苦しているわけですね。
普段の生活で、どうやって野菜を食べる?
とはいえ、“天の恵み”とも言われる野菜には、たくさんのメリットがあります。なので、僕たちは積極的に食べるようにしましょう。
野菜を買って、洗って、切って、調理して、食べる――というのは面倒だと感じてしまう人が多いのも納得できますし、特に一人暮らしの場合は野菜が余りがちになり、無駄にしてしまうことも少なくないかと思います。
そんなときには、外食で意識して野菜を食べるようにしましょう。あるいは、便利なテイクアウトもありますし、コンビニ食品にも野菜が含まれている商品は数多くあります。最近は宅配食サービスも発達し、食事制限がある人でも安心して頼むことができるようになりました。
そこまでしなくても、普段の食生活でサポート的に野菜を摂りたい――という人には、やっぱり野菜ジュースがおすすめ。
具体的な飲み方としては、「野菜不足解消のための野菜ジュースはジューサーが9割」を参考にしてみてください。低速ジューサーならば酵素を壊さずに野菜ジュースを作ることができますが、今のトレンドとして、グリーンスムージーもいいですね。
効果を最大限に生かすには、発酵を利用しよう
野菜と言えば、忘れちゃいけないのが酵素の存在。各種野菜にも含まれている酵素ですが、より効率的に摂る方法としては、サプリメントの利用もおすすめです。
また、最近はスーパーマーケットでも見かけることが多くなった、「ブロッコリースプラウト」という小さなカイワレのような野菜も気になっています。見た目は小さいですが、実はそのひとつひとつに、驚くほどの栄養成分が含まれています。
スーパーで見る商品としては、「野菜ゼリー」なるものも出てきました。ゼリータイプの食品は食べやすくていいですよね。効果という点ではやや疑問視せざるを得ませんが。
現代にはさまざまな食品が存在しています。ぜひいろいろなタイプの食品から野菜を身近に感じ、摂り入れて、草食動物のような底力と健康を手に入れましょう!