2016年は本当にさまざまなニュースが飛び交いました。なかでも盛り上がった芸能ニュースといえば、SMAPの解散が大きな話題と言えるでしょう。国民的アイドルとして第一線で活躍してきた彼らも、冷静に考えてみると、その平均年齢は40代になります。
ユニット結成からなんと28年ものあいだ、日本を代表する男性アイドルとして先頭で活躍してきた功績を考えると、これからは別々の道でもがんばってほしいと感慨深くなってしまいますね。……といっても、彼らがすぐに芸能界を辞めるわけではないようですが(笑)
さて、そんなSMAPの後輩グループといえば?
事務所的にはTOKIOやKinKi Kids、そしてV6など、さまざまなグループがありますよね。今回、注目したいのは、V6のリーダーとして活躍中の坂本昌行さん。彼はジャニーズきっての「苦労人」であり、料理の腕がプロ級と呼ばれている「美食家」でもあります。
今でこそ華々しい世界で活躍する坂本さんですが、過去には一度事務所を退所し、一般企業へ勤務していた経験もあります。さらに「もう一度ジャニーズへ」という夢を抱き、東山紀之さんの付き人から芸能活動を再開したというエピソードも有名ですね。
そんな坂本さん、少し前の話になりますが、2014年のテレビ番組で「イカの塩辛を使った絶品パスタ」を作っていました。――これはなんとも興味深い! あまり知られていませんが、イカの塩辛って実は発酵食品の仲間なんですよ。
そこで今回は、V6の坂本さんも注目した「イカの塩辛」が持つ、すごいパワーについてご紹介します。坂本さんがいつまでも若々しく美しい肌を保っている秘訣は、実は「食」に隠されているのかもしれませんね。
イカの塩辛って発酵食品なの!?
発酵食品といえば、納豆やヨーグルトのイメージが強いのではないでしょうか。そのせいか、「イカの塩辛」と聞いて発酵食品を思い浮かべる人は、まだまだ世間では少ないようです。
……ですが! 僕は声を大にして言いたい!
「イカの塩辛も発酵食品です!」と。
というのもイカの塩辛は、酵母菌を元に発酵させて作ります。イカが持つ消化酵素や微生物を元に作る、立派な発酵食品です。しかも、イカの塩辛が持つ酵母菌の量は、同じ酵母を持つビールの1.5倍にもなります。
さらに発酵させることによって、イカに含まれる豊富なコラーゲンの吸収率もアップ。コラーゲンといえば、女性にとっては嬉しい栄養素のひとつですよね。肌をプルプルにしたり、美しい肌を保つためには欠かせない栄養素です。
加えて、イカの塩辛には、香辛料などの刺激物も含まれています。「刺激物」と聞くと体に悪いようなイメージもありますが、多少の刺激は腸を活発に動かす効果がある重要な要素です。。
香辛料……刺激物……発酵食品……。これら3つのワードを組み立てると、どうにも「キムチ」が思い浮かんできますね……。キムチの本場・韓国のキムチ事情については、以下の記事でまとめています。よろしければどうぞ。
「出張版・韓国FOOD紀〜日本でも定番!キムチの由来とご当地の味」
イカの塩辛=おっさんたちのツマミにするのはMOTTAINAI
しかし一方で、「若い世代」と言うと語弊がありますが、20代以下の世代では「イカの塩辛が苦手」という人が男女問わず多いとも言われています。アラフォー・アラフィフ世代以上では想像のできない世界かもしれませんが、20代を中心にした「若者のビール離れ」が起きています。
以前は仕事などの飲み会といえば、「まずはビールで乾杯! 居酒屋のつきだしやお通しの塩辛を食べて、ほかのメニューが来るのを待つ」なんて風景が当たり前でしたが、今やそれも古くなりつつあるようですね。
それゆえ、そもそもイカの塩辛を食べた事がないという世代が増えているのだそうです。……ああ、これはMOTTAINAI。関係ないですが、「MOTTAINAI」という言葉が流行ったのが2005年ですから、この言葉が流行してからもすでに12年が経過しているわけです。年が経つのは早いですよねえ(笑)
何はともあれ、「イカの塩辛=おっさんたちの酒のあて」だけにしておくのは、実はもったいないと思うんです。
おすすめの食べ方は「アツアツの玄米+イカの塩辛」
僕がおすすめするのは、炊きたてアツアツの玄米ご飯に、よーくかき混ぜたイカの塩辛をおかずにする食べ方です。
健康に良いとされる玄米には、食物繊維が豊富に含まれています。玄米=パサパサで食べにくいという意見もありますが、炊き立ての玄米は想像しているよりも食べやすく、一粒ずつの皮も柔らかいので意外に食べやすいんですよ。
さらに、イカの塩辛を食べるときのポイントは、10回以上かき混ぜること! かき混ぜることで、イカの塩辛に空気が含まれます。すると、イカの塩辛に含まれる酵母菌が活発に活動を始めるようになり、アミノ酸がさらに増えて、体内で吸収されたあとに内臓もお肌も元気な状態にしてくれるのです。
イカの塩辛は、その見た目や独特の香りから「食わず嫌い」な人も少なくないようです。ぜひ一度、騙されたと思って、アツアツの玄米と一緒に召し上がってみてください。独特の香りをほとんど感じることなく、イカの旨味を存分に味わえますよ。