現役スポーツ選手が、選手生命をかけて付き合っていかなければならないもの――それが、ウェイトコントロール。
自分のベスト体重をいかにして維持するかは、その後の選手生命にも関わってくる大きなポイントです。特にレスリングやボクシング、柔道といった「階級」のある種目となれば、なおさらシビアな体重管理が要求されます。
例えば、リオデジャネイロオリンピックの男子柔道で90kg級の金メダルに輝いた、ベイカー茉秋選手。彼は柔道界の実力派でありながら、女性ファンの多い「イケメン柔道家」でもあります。
そんなベイカー選手をはじめ、シビアなウエイトコントロールを求められる柔道家たち。彼らはいったい、どのようにして体重を管理しているのでしょうか。
ベイカー茉秋選手の体脂肪率は、何と10%未満!?
ベイカー茉秋選手の身長は178cm。男子90kg級の選手としては、他国の選手と並ぶと若干ですが小柄な印象を受けます。これはどの階級にも当てはまりますが、日本人は全体的に小柄なイメージがありますよね。
そういった特徴もあり、日本の柔道家の多くは対格差を技術力でカバーするべく、日々練習に励んでいるわけです。
今回この記事で注目したいのは、体脂肪率です。ベイカー選手の体脂肪率は、なんと10%以下なのだそう。健康的な男女の体脂肪率が15~22%前後と言われていますから、いかに引き締まった体型かがわかりますね。
そういえば、EXILEグループには「体脂肪率が2桁になると“デブ”と言われてしまう」という逸話があるとか。メンバーは全員、体脂肪率を1桁に絞ってコントロールをしています。
実際にテレビやライブで見られる彼らの体を思い返してみると、いかに引き締まった体をしているかがよくわかりますよね。スポーツ選手にせよアーティストにせよ、ああいった体の持ち主が「体脂肪率1桁」の世界にいるわけです。
女性は「やりすぎ」にご注意を
とはいえ、ここまでの話はあくまで成人男性を想定したケースです。女性がウェイトトレーニングに取り組むとなると、体脂肪率を下げすぎると健康面に悪影響を及ぼす場合があるため、注意が必要です。
そもそも女性は、思春期に入ると月経が始まります。個人差はありますが、だいたい中学生くらいになると初潮を迎え、高校生ほどの年齢になると月経との付き合い方を自然と学んでいくことになります。
早い女性であれば、15~16歳という若さで第一子を出産する人もいないわけではありません。ここで改めて注目したいのが、体脂肪率です。女性はよく「太りすぎると生理が止まる」と言われていますが、実は「痩せすぎでも生理が止まる」のです。
言い換えると、「体脂肪率を下げすぎると、生理が止まる可能性がある」わけです。
(参考:体脂肪率18%以上をキープして、女らしい筋肉を! – 現役産科医の視点)
だからこそ、女性のみなさんは「体脂肪率を下げすぎない」意識が必要だと僕は考えています。妊娠・出産だけでなく、女性ホルモンの乱れは将来の更年期にも影響しますから、何事もやりすぎは注意ですよ。
柔道家に学ぶ減量方法とは?
では改めて、体重で階級が分かれる柔道家から「減量」の方法を学んでいきましょう。彼らが試合前に、すぐにでも体重を落とす必要があるときに取り入れているのが「ランニング」です。いわゆる「走りこみ」ってやつですね。
これはどのスポーツにも共通している方法ですし、当ブログでも何度かお伝えしてきた内容です。付け加えると、「朝食前のランニング」と「高タンパク低カロリーの食事」の組み合わせが、効率よく体脂肪を燃やして体重を落とすのに適しています。
とはいえ、僕たちはプロのアスリートではありません。彼らのような厳しい節制生活を続けようとすると、どうしても無理が生じてしまいます。ですから、真似しやすいところから取り入れるようにしましょう。
具体的には、食生活では高タンパク低カロリーを意識して、良質な肉類を補給するのがおすすめです。調理するのも面倒で時間がないという人は、コンビニエンスストアで売っているサラダチキンで代用してもOKです。
また、一流アスリートと切っても切れない関係にあるのが、サプリメントです。プロのアスリートたちは、どのようにサプリメントと上手に付き合っているのでしょうか。その秘訣は、以下の記事で取り上げています。参考にしてみてくださいね。