日々、仕事をこなしながら人間関係のストレスにもさらされ、家に帰れば家族に尽くす……そんなストレスフルな毎日を送っているみなさん、お疲れさまです。
そんななか、「どうやってストレスを解消していますか?」と聞かれたら、どういった答えが返ってくるでしょうか。
おそらく少なくない人が、「お酒大好き! 毎日飲まないとやってられません!」と答えるはずです。……期待値もこめて(笑)。
でも、ちょっとでもハメを外して飲みすぎてしまうと、大変な目に遭いますよね。――そう、あの憎き「二日酔い」というヤツが、次の日に必ずやってくるんです。
二日酔いになると、頭は痛いし、フラフラするし、気持ち悪いし、酒臭いために周りから嫌がられるしと、本当に散々ですよね。
そんな二日酔いに効くと言われているのが、「ウコン」です。
でも、「ウコンは効くよ!」と言われていますが、そもそも「ウコン」って何なんでしょう? なぜ、二日酔いに効くんでしょうか? それ以前に、なぜ人間は二日酔いになるのでしょう?
二日酔いがなければ、人類はもっと幸せになれると思うんです!
――ということで今回は、二日酔いに効く「ウコン」をご紹介します。
二日酔いになるのはなぜ?
まず、ウコンについて考える前に、「二日酔いとは何か」「なぜ二日酔いになるのか」ということについて、考えてみましょう。
人の体内にアルコールが入ると、肝臓で無害な物質に分解されます。ところが、アルコールを摂取しすぎると肝臓の分解能力が追い付かず、アセトアルデヒドの状態のままで体内に残ってしまいます。
この「アセトアルデヒド」が有害な物質であり、嘔吐感や頭痛を起こすわけです。
また、アルコール自体の影響によって、胃の動きが悪くなりムカムカしたり、利尿作用によって脱水症状になり、頭痛や喉の渇きや脱力感などを感じたりすることもあります。
アルコールは、適度な量であれば血行が良くなり、楽しい気分にもしてくれますが、大量に摂取しすぎると「毒」になってしまうわけですね。
「ウコン」って何?意外と知らないウコンについて
次に、「ウコン」がどのようなものなのかを見ていきましょう。
ウコンは、ショウガ科ウコン属の多年草の植物です。主に使われるのは根っこの部分で、カレー粉の原料や染物の材料にもなります。
ウコンの歴史は、実は驚くほど長いんです。僕も調べてびっくりしたんですが、なんと紀元前970年頃、東インド地方ですでに栽培されていたと言いますから、驚きです。平安時代には琉球に伝わり、江戸時代には日本の庶民層にも広く普及していました。
50以上の種類があり、一般的に「ウコン」と言えば日本原産の「秋ウコン」「春ウコン」「紫ウコン」を指します。秋ウコンと春ウコンは収穫時期が違うだけでなく、種類自体も異なります。
厄介な二日酔いに効果を発揮するのは、「秋ウコン」です。この秋ウコン、正式には「鬱金(ウコン)」といいます。
秋ウコンには肝臓の機能を高めるクルクミンという物質が豊富に含まれ、その量はなんと、春に採れる春ウコンの10倍以上。非常に心強い「肝臓の味方」なんです。
と言うのも、クルクミンには肝臓を強くしてくれる効果があります。肝臓が強くなればアルコールの分解能力も上がり、あの嫌なアセトアルデヒドをいち早く体内から撃退してくれるわけです。
二日酔い対策のためのウコン活用法!
二日酔いに対してすばらしい効果を発揮するウコンですが、どのようなタイミングで、どうやって摂ればいいのでしょうか?
「飲み会前だ!」「いや、飲んだ後!」など、いろいろな意見があるようですが、やはり飲む前にウコンを飲んで、肝臓の働きを高めたうえで飲み会に備えるのがいいようです。
なぜなら、ウコンが体内に吸収されて肝臓の機能が強まるまでには、時間がかかるため。ですから、「飲む前に飲む!」がいいようです。
もちろんウコンは、お酒を飲んだあとでも効果を発揮してくれます。ウコンには胃の消化を助ける成分も含まれているため、飲んだあとの胃のむかつきを抑える効果が期待できます。
ただし注意点として、「飲みすぎると体に悪い」ことが挙げられます。ウコンを摂取しすぎると肝臓に負担がかかってしまうので、定められた用量以上は飲まないようにしましょう。
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