何事も 続けることが 難しい
――川柳のような一文から書きはじめてみましたが、何事も続けること、継続したうえで何かを成し遂げるのは、意外と難しいですよね。わかりやすく、かつ顕著な例としては「ダイエット」でしょうか……書いている僕も、耳が痛いです(苦笑)。
ほかに続けるのが大変な活動としては、運動や貯金が挙げられるでしょうか。「がんばって続けるつもりだったけれど、途中で挫折してしまった」という事例は、それこそ日常のなかでたくさんあるかと思います。
そんななか、こと食事に関して「難しい」と相談を受けるものがあります。
それは、「発酵食品を毎日の食事に取り入れる」こと。腸内をきれいにするための「腸活」や、腸内の善玉菌を増やす「菌活」にも通じるものがありますね。
そこで今回は、「発酵食品を毎日食べるのが難しい」と感じている人必見! 発酵食品との上手な付き合い方を提案させていただきます。
人間には「飽き」が来る
人間誰しも、いつかは「飽きる」日が来るもの。
もちろん、なかにはまったく飽きることなく、ただひとつの活動を一生涯にわたって続けられる人もいます。ですが、多くの人はどこかで飽きを感じてしまい、そのままやめてしまってもおかしくはないように思います。
この手の話をするとどうしても、「なぜ酒や煙草をやめられないのか」という話に発展しがちですが、これらに関してはそれぞれアルコールにニコチンという、依存症・中毒といった「症状」に該当するものです。なので、今回の「飽き」とはまた別方向の話になりますね。
話を元に戻して、発酵食品について。
なぜ「発酵食品を毎日食べるのに飽きてしまう」のか。
それは、発酵食品特有の食べ方が原因のひとつにあると、僕は考えました。
どんなふうに発酵食品を食べている?
そもそも日本は、発酵食品大国。
昔から発酵食品の製造が盛んですし、毎日のように食べている人も多い地域です。海外の発酵食品にも抵抗を感じにくいという人が多く、日常的に何かしらの発酵食品を食べている人は少なくありません。
今の日本でメジャー、かつ性別や世代を超えて人気の高い発酵食品といえば、納豆・ヨーグルト・甘酒が挙げられますね。辛いものが平気であればキムチが好きな人も多いですし、少し年齢が高くなると、ぬか漬けが好きという人もよく見かけます。
では、みなさんはこれらの発酵食品を普段、どんなふうに食べていますか?
「どんなふうにって言われても……そのまま?」
きっと、このように答える人が多いのではないでしょうか。
――そう! まさにこの「そのまま食べる」食べ方が「飽き」につながっていると、僕は考えました。毎日、同じように食べているからこそ、味や食感に飽きてしまって、続けることが難しくなっているのではないか――と。
しかし、発酵食品は調理が難しい食べ物でもあります。それぞれの味の個性の強さもそうですが、発酵食品に含まれる酵素のほとんどが、約48度の加熱で死んでしまうのです。
もちろん、菌が死んだからといって体に悪いというわけではなく、酵素としての力がなくなるだけです。なので、まったく問題ないと言えばそうなのですが……でもやっぱり、発酵食品のせっかくのメリットである酵素は生かしたまま食べたいところ。
すぐに飽きないようにアレンジしつつ、酵素も殺さずに発酵食品を食べ続けるには、どうすればいいのでしょうか。
食事にバリエーションを持たせて、飽きを防ごう!
一例として、納豆の食べ方を考えてみましょう。
納豆と言えば、ご飯のお供に食べる人もいれば、納豆だけでもそのままパクパク食べる人もいるかと思います。ほかにも味噌汁に入れたり、チャーハンの具材にしたり。最近は「納豆トースト」なんかも人気が高いようですね。
意外と食べ方のバリエーションがあるようにも見えますが、それでも5パターンのみ。こうなると、たとえどんなに好きな食材であったとしても、飽きてしまうのは致し方ないようにも思えてきます。
そこで、ちょっとした一工夫を咥えてみましょう。納豆だったら、さまざまなトッピングによるアレンジが考えられます。刻んだシソやネギ、海苔を加えるだけでも、味に変化が出ておいしくたべることができます。
ほかにもいろいろな食べ方が考えられますが、このようにアレンジを楽しむ余裕があれば、同じ食品でもきっとおいしく食べ続けることができるのではないでしょうか。
僕がおすすめの発酵食品に関しては、以下の記事でまとめています。興味のある方は、こちらも一緒に読んでみてください。「テレビでも話題!体に良い発酵食品ベスト6」