食生活の乱れがしばしば指摘されている、現代日本。食の欧米化が進んだことによって必要な栄養を摂取できていなかったり、仕事や家事が忙しく3食しっかりと食べられていなかったり。実際問題として、健康について不安を抱えている人も少なくありません。
普段から健康でいるための「理想的な食事」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
「理想的な食事」とは?
人間が元気に活動し続けるためには、食事が必要不可欠。
幼いころは「好きなものを好きなだけ食べたい!」と思っていた人も多いのではないでしょうか。ですが、偏った食事ばかりではいけません。栄養が不足してしまったり、過剰に摂取したりしてしまうと、体に害が及びかねません。
理想的な食事を考えたときに、大切になってくるのは「バランス」です。人間が生きるためには多種多彩な栄養素が必要であり、一種類だけを摂り続けても意味はありません。
さまざまな栄養素があるということは、それぞれに役割が違うということ。例えば、体を作るもの、エネルギーになるもの、調子を整えるものなどがあります。これらの栄養素をバランスよく摂ることが、健康につながるわけですね。
バランスの良い食事って?
では、「バランスの良い食事」とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。
実はこれって、人によって違うんですよね。年齢や体、生活スタイルの違いなどによって、その人に必要な栄養は異なってきます。「それじゃあどうしたらいいんだ!」という声が聞こえてきそうですが、基本的な部分は同じなのでご安心ください。
栄養をバランスよく摂れる食事の考え方としては、主食・主菜・副菜を食べるのがおすすめ。――聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
まず「主食」は、ご飯・パン・麺類のことですね。体を動かす大切なエネルギー源となり、不足すると疲れやすい体になってしまいます。これら食材は炭水化物を多く含んでいるため、1食に1品は食べるようにしましょう。
「主菜」は、タンパク質や脂質が含まれる肉・魚・卵・大豆などを指します。人間の体を作る役割があり、これらが不足すると貧血などの不調が出ます。1食に1~2品摂るようにすると良いでしょう。
「副菜」は、野菜・海藻・キノコといった、食物繊維やミネラルを含むメニューです。作りやすい主菜と比べて、副菜に何を食べようか悩む人は多いのではないでしょうか。献立を考えるのは大変ですが、1食に2品以上用意しましょう。
そのほかにも、乳製品や果物などを取り入れて、バランスの取れた食事をすることが大切です。まずは、自分が実際にどのような食事をしているかを書き出して、主食・主菜・副菜が食べることができているか確認してみましょう。
サプリメントで補助するのもあり?
とはいえ、このように理想的な食事を続けるのは、なかなか難しいと感じる人も少なくないと思います。仕事から帰ってきて、主食・主菜・副菜のすべてを作るのは大変ですよね。
そんなときに利用したいのが、「サプリメント」です。
栄養補助食品であるサプリメントは、手軽にさまざまな栄養素を摂取することができます。薬のようなイメージを持っている人もいるかもしれませんが――実はこれ、食品なんです。食事で不足している栄養素があったら、サプリメントでうまく補いましょう。
ただし、サプリメントだけを飲むのは勧められません。あくまで補助的な役回りとして、「普段の食事に不足しがちな栄養素をプラスする」という感覚で飲むのがおすすめです。
体調不良と食事の関係を知りたい方は、以下の記事も参考にどうぞ。
「慢性的な体調不良を感じたら「食事」の“ココ”を見直そう」