今回は、ちょっと“水くさい”話。
――そう、下痢のお話です。
下痢になると、腹痛を感じたり、トイレから出られなくなったりと、いろいろ大変ですよね……。仕事の前などに症状が現れると、本当に悲惨です。
たかが下痢、されど下痢。下痢になる理由はさまざまですが、ここでは「冷え」による下痢について掘り下げていきます! 思い当たる人は、一緒に改善していきましょう。
「冷え」による下痢とは?
夏に冷房をガンガンにつけ、アイスを食べていたら、急にお腹がギュルギュルと……。そんな経験、ありませんか? 子供のころ、「お腹は冷やしちゃだめ!」と親に言われてきた人も多いでしょう。
こういった「冷え」による下痢ですが、なぜ冷えたことで症状が起きるのでしょうか?
この下痢の原因は、実は医学的に解明されているわけではありません。一般的には、「自立神経が乱れ、腸が収縮することで起きる」と言われています。あるいは、体を冷えから守ろうとする反応だとか、冷えによって消化不良が起こっている状態だとか、いろいろな指摘があります。
ですが、いずれにせよ「体温が下がる」状況は、体にとっては危険なもの。免疫力が低下し、病気になるリスクが高まるなど、多くの不調が現れかねません。それを防ぐため、冷えの原因である水分を体内から排出させようとして、下痢になるとも言われています。
「冷え」を改善する方法
なので、下痢を治すためには、なによりも「冷え」を改善するようにしましょう。
例えば、カイロで温めたり、温かい飲み物を飲んでみたり。おしゃれのために厚着をしない女性のなかには、薄着でお腹を冷やして後悔する……なんてこともあるかもしれません。そんなときに活躍するのが、カイロです。下着に貼って、おしゃれをしながら冷えを防止しましょう。
体を温めるときのポイントは、お腹だけを温めるのではなく、足や手を温めることです。足を温めることで熱を逃さず、体全体が温まります。足湯や靴下を履くなどの方法を試してみてください。お風呂に入って、全身を温めるのもおすすめです!
また、下痢を改善してくれる薬もありますが、あまり頼りすぎないようにしましょう。いつも薬を飲んでいると徐々に効かなくなりますし、自力で治す力を邪魔してしまう可能性もあります。できれば、自然に対処していくようにしましょう。
慢性的な「冷え」を改善
「冷え」による下痢が急性のものではなく、慢性的に起こっている場合は、普段の生活から対処していく必要があります。
まず取り組みたいのが、適度な運動です。ウォーキングやストレッチを毎日行えば、体温が上昇し、血行も良くなります。冷えだけでなく、ダイエット効果が得られたり、肌トラブルの防止にもつながったりしますので、運動はぜひとも習慣にしたいですね。
また、精神的なストレスも冷えの原因になります。現代は「ストレス社会」とも言われるほどですから、自分でストレス発散できる方法を見つけておきましょう。前述の運動もおすすめです。
そして、食事は、体の健康と深く関係しています。乱れた食生活を続けていると腸内環境が乱れ、いろいろな悪影響が現れかねません。腸内が正常に働いていれば、下痢になっても早々に回復することがありますが、腸内環境が悪いと、なかなか治らなくなってしまいます。
普段から栄養バランスがとれた食事を心がけて、腸内環境を健康に保つようにしましょう。
冷え以外の原因で下痢になった場合は、以下の記事も読んでみてください!
「夏の疲れは下痢に出る!?下り龍を退治する秋野菜のパワーの話」