日本人の3分の2の人が、生活習慣病で亡くなっていると言われる現在。日頃からよく耳にする言葉ですが、「生活習慣病」についてよくわかっていない人も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんな生活習慣病について、食事の改善法などを中心にご紹介します!
「生活習慣病」とは?
「生活習慣病」はその名のとおり、日々の生活習慣が原因となる病気です。高血圧や糖尿病、肥満症、歯周病など、多くの疾患が当てはまります。
これらが悪化すれば、心筋梗塞や脳卒中、がんといった、非常な危険な疾患に発展してしまうことも。名前だけを見ると軽い病気であるようにも感じますが、誰もが発症する可能性のある怖い病気なのです。
発症の原因となるのは、今まで積み重ねてきた生活習慣です。食事、運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなど、さまざまな生活習慣が重なることで引き起こされます。以前は「成人病」と呼ばれ、「年を重ねて病気になるのは仕方ない」とも言われていました。
しかし、生活習慣病を発症するのは大人だけではありません。未成年はもちろん、まだ幼い子供たちでも生活習慣病にかかる可能性があるのです。たとえば、毎日食べすぎたり、運動をまったくしなかったりすると、徐々に体に異常が出てきます。
ですから、早いうちから生活習慣病にならないよう意識していかなければならないと言えますね。
生活習慣病と食事の関係
生活習慣病と食事は、深い関係にあります。僕たち人間は、食事から栄養を摂取しているためです。たくさん食べれば良いというわけでもなく、普段から適度な食事を心がけなければなりません。食べすぎても、不足しすぎてもいけないのです。
たとえば、エネルギーを摂りすぎると、肥満症や糖尿病、虚血性心疾患などになる可能性があります。食塩を摂りすぎれば、高血圧や脳卒中の原因になります。
逆に、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が不足すると、がんや骨粗しょう症、貧血になる危険性があります。
ですので、いかにして日々の食事を“適切に”摂っていくかが大切であるわけですね。
どのような食事が良いかというと、バランスがしっかり取れたメニューが好ましいと言えます。多くの人が一度は目にしたことがあるだろう、「食事バランスガイド」を基準にするのがおすすめです。
食事バランスガイドは厚生労働省と農林水産省が推奨しており、1日に「何を」「どれだけ」食べたら良いかをわかりやすくイラストで示したものです。主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物に分かれており、好ましい摂取量も書かれているので参考にしてみましょう。
今すぐ始める!食事のポイント
食事をバランスよく摂るのが良い……とは言っても、実現するのはなかなか難しいところ。そこで、ここからは、今すぐ始められる食事のポイントを紹介していきます。まずは、少しずつ食事を見直していきましょう。
コレステロールに注意する
みなさんもご存知のとおり、コレステロール値が高くなると脂質異常症の原因になります。肉の脂やバター、魚卵など、コレステロール値が高い食べ物を食べすぎないように注意しましょう。
糖分・アルコールを控える
糖分やアルコールを摂取しすぎると中性脂肪がつき、糖尿病などの原因になります。アルコールは肝臓にも負担をかけてしまいますので、摂りすぎないことが大切です。糖分はさまざまな食品に含まれているので、注意が必要ですね。
1日3食を心がける
食生活を考える際の基本である、1日3食。大人になると仕事や家事などで忙しく、できなくなってしまったという人も少なくありません。特に、朝食を抜いている人が多い傾向にありますが、普段からしっかりと食べる習慣をつけていきましょう。
食物繊維を摂る
食物繊維には、体内の不要なものを排出してくれるはたらきがあります。野菜には食物繊維が豊富に含まれているので、たくさん食べるようにしましょう。また、豆腐や納豆などの豆加工品などもおすすめです。
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