地方調味料”偏愛”ライターの杉山きこりです。
厳しい暑さが続きますが、みなさん、この夏はどこか旅行に行きましたか?

私は夏生まれのせいか……とにかく日本の夏を満喫したいので、海に、山に、お祭りに。例年、夏の楽しさを探して、日本各地をアクティブに駆け巡っております。そんな私が今年訪れたい場所、それはズバリ青森です!

関西出身の私には、東北地方は縁遠く。これまでも女性誌の編集をしていた頃に温泉取材で2〜3回、プライベートでも1度しか訪れたことがありません。それでも8月に行われる「東北三大祭り」、特に「青森のねぶた祭り」は、一生に一度は行ってみたい憧れの存在なのです。

今回は夏の特別編として、青森のねぶたを改めてご紹介しつつ、今の季節食べて美味しい青森の調味料についても調べてみたいと思います。

 

青森のねぶた祭りのおさらい

青森のねぶたは「秋田の竿燈(かんとう)」「仙台の七夕まつり」と並んで、東北の三代祭りの一つ。どれも8月に行われ、東北の短い夏を色鮮やかに彩ります。なぜこの時期かというと、旧暦の七夕の時期に方策を祈る農耕行事として、神を祀り五穀豊穣をお祈りしつつお盆に入る準備として行われてきたのだとか。

青森の各地ででねぶたは行われ「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」が規模も大きく有名ですね。青森のねぶたへは、人口30万人の青森市に全国から300万人もの人が訪れるそうですよ。

 

ねぶた祭りの楽しみ方、見物派?参戦派?

ねぶた師が一年かけて作り上げた大迫力の張子(ねぶた)を乗せた山車。その周りを「ラッセーラー! ラッセーラー!」の掛け声とともに大勢の踊り子(ハネト)が跳ねて練り歩くお祭りが1週間続きます。今年の日程で言いますと、8/1〜8/7まで運行するのです。このねぶた祭りは関東を中心にどんどん広がっていて、全国で50近くも行われているそうです。

私も昨年、青森出身のお友達に誘われて、都内で行われたねぶた祭りに「ハネト」として参加しました。規模はそんなに大きくありませんでしたが、太鼓とお囃子の音に高揚しっぱなし。あのリズムとお囃子の音は日本人のDNAに刷り込まれているのでしょうか。「今年こそは本場のねぶたを見てみたい」ということから今回の旅の計画は始まりました。青森のねぶたも衣装を借りるとハネトとして参加することもできるみたいですよ。見物だけでなく、実際に祭りに入って参加できるのも、ねぶたならではの楽しみ方なのです。

 

青森に行ったら買うべき調味料=ピリ辛万能調味料「一升漬け」

ただ、ねぶた祭りに参加するだけでは終わりません。せっかく遠方まで出向いているのですから、その土地の美味しい調味料を買って帰らなければ……!

そこで調べていると「一升漬け」という魔法の調味料があるそうです。
青なんばんを一升、米麹を一升、しょう油を一升漬け込み熟成させたもので、材料をそれぞれ一升ずつ入れるのでその名がついたそう。
また他にも「三升漬け」、「麹南蛮」などの呼び名もあり、青森だけでなく東北・北海道地方で愛される郷土調味料です。

以前コラムでも紹介しました、醤油麹に青唐辛子を千切りにして漬け込んだものですね。あの時も、ただ混ぜるだけの簡単な作業で、万能な調味料になりました。これはピリ辛ということで、これまた食欲のなくなる夏にぴったりで楽しみです。昔はどこの家でも瓶に入れて作っていたものらしく、日数が経つほど麹が慣れて美味しくなるのだそう。今ではスーパーや道の駅などで身近に売られています。ねぶた祭りを堪能した後に、ぜひ探してみたいと思います!

 

一升漬けの作り方&美味しいアレンジレシピ

調べていると、一升漬けそのものも簡単に作れそうなので、レシピをご紹介します。青唐辛子が旬な7〜9月にしか仕込めないので、今年の夏にはぜひ仕込みたいですね。

<材料>
青唐辛子 200g、醤油 200g、麹 200g

<作り方>
1. 青唐辛子のヘタを取理、よく洗ってから小口切りに。(フードプロセッサーを使っても◎)
2. 保存容器に1を入れて、醤油と麹をよく混ぜて熟成させる。
3.. 常温で3〜4日間ほど漬け込み、時々かき混ぜる。1ヶ月ぐらいで食べどきに。時々味見をしてまろやかに熟成して入れば完成。

アツいご飯にそのままのせたり、冷奴や冷やしうどんなどにのせたりするのがスタンダードな食べ方。豚肉や鶏肉に漬け込んで焼いたり、またタコやイカ、エビなどのお刺身を漬け込んで熟成させたりすると、お酒のアテにぴったりだとか。

 

青森のアンテナショップにも行ってみる

「地方調味料、気になるけどなかなか青森まで行けない………」
そんな時は、地方のアンテナショップに行ってみるのもひとつです。ねぶたのグッズもあったり雰囲気も一緒に味わえますよ!
今回は、東京都内のアンテナショップをご紹介します。地方でも、アンテナショップのほか物産展なども見逃せないですね。

●あおもり北彩館 https://www.hokusaikan.com(千代田区)
●AoMoLink(あおもりんく)https://www.facebook.com/aomolinkakasaka/(赤坂)
●青森県特産品センター http://www.aomori-shop.com(中央区)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? 今年の夏は青森ねぶたと一升漬けで夏の青森を満喫できそうです。東北は昔から様々な発酵食品が食されている地方です。また現地に行ってから見つけてレポートいたしますね。
そして発酵から得られる酵素を手軽に採れる「なかきれい酵素」も、まだまだ続けていますよ。地方調味料と共に発酵生活、とても楽しんでいます!

写真・文/杉山きこり

 

Writer:杉山きこり
女性誌、地方旅行ガイド本などで活動する編集ライター。仕事やプライベートで地方に行くと必ず道の駅や地元スーパーに立ち寄り、各地の思い出とともに調味料をお持ち帰り。お取り寄せもするが、できるだけ現地に出向いて偶然の出会いを楽しみたい…!そんな地方調味料の楽しみ方を、皆さんにもご紹介させていただきます。

>>なかきれい酵素 期間限定 390円お試しモニター 実施中
>>新商品「ぬかべじ」販売開始! 初回500円キャンペーン 実施中
週1回、はま通信の更新記事と「メルマガ読者限定のお得情報」をお届けしてます。
メールアドレス  *